吉野英理香 『WINDOWS OF THE WORLD』 SIGNED

“The Windows of the World”は、アメリカの歌手ディオンヌ・ワーウィックが、作詞家ハル・デヴィッド、作曲家バート・バカラックのプロデュースにより1967年に発表した曲のタイトルです。
琴のような弦楽器とフィンガーシンバルを使い、窓に当たる雨粒の音をイメージした、しっとりと奥行きのある曲に仕上げられています。
社会が複雑化し閉塞感が日々増していくなかで、改めて個人と世界のバランスの関係性について思いを巡らせたときに、この曲から感じるニュアンス・空気感を大切にしたコンポジションに強く心を打たれました。
瞬きと共に消えてゆく瞬間を反映する鏡のなかでの語りは、社会へのアティチュードの差異によって本質的なことを問いかけているようでもあります。
ファインダーから見る光景は、私にとって世界を知り得るための窓です。世界の窓と窓にプリズム色の光が満ち溢れることを望んでいます。

吉野英理香「Windows of the World」展覧会ステートメントより

場所から場所へと一瞬の移動を。太陽と花のフォルマリズムとともに。消点や小点への回帰も、 ハレーションやリフレクションへの拡散も、野蛮なアレゴリーをさまたげはしないだろう。

上野修によるテキスト、「混色のテーゼ」より抜粋　

吉野英理香 『WINDOWS OF THE WORLD』
PAISLEY刊 / 2022年
ハードカバー / H19xW29.7cm / 64頁 / 図版51点
デザイン / 服部一成
執筆 / 上野修（写真評論家）、吉野英理香
テキスト / 英語 日本語

Erika Yoshino "WINDOWS OF THE WORLD" SIGNED

Published by PAISLEY, 2022 / 
Hardcover / total 64 pages / 51 illustrations / H19 x W29.7 cm
 / Design by Kazunari Hattori / Text by Osamu Ueno (Photo critic) and Erika Yoshino (English and Japanese)

Retail price: ￥5,500- (tax incl.)

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